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2020年度BBCOACH PROJECTサポートフェロー:日野公三

日野公三
明蓬館高等学校 学校長、アットマーク国際高等学校 学校長、NPO日本ホームスクール支援協会理事長
㈱リクルート、神奈川県第三セクター取締役などを経て、広域通信制高校創立、運営に乗り出す。
現在、自閉症作家として世界に知られる東田直樹氏の入学を経て2009 年ライフワークである、高校における特別支援教育を実現するための明蓬館高等学校を開校。校長に就任。
2013 年SNEC(スペシャル・ニーズ・エデュケーション・センター)を品川・御殿山に設立。全国21か所にサテライトセンターを開設している。
著書に「発達障害の子どもたちの進路と多様な可能性(WAVE出版)」「インターネット教育革命(PHP研究所)」がある。

<応援メッセージ>
主体的・対話的で深い学び

BB Coachに参加されている方は、すでに目覚めた人類なので私から申し上げることはさほどありません。
下記に書くことは、むしろ、まだ参加されていない人たちへの応援メッセージにしたいと思います。
これまで学校教育の多くは、私的な立身出世あるいは安定的な人生をおくることを提唱するかのような学校の姿勢から行われてきたものです。
学校教育の枠組みをつくった官僚、学識経験者たちが自分たちの経験則や職業上、日常的に用いている知識、スキルを法則化して、学年別に並べた配給型の者だった可能性があります。
制限時間内に出題者の求める正解の数で優劣がつけられる日常、正解は教員が取り仕切るものであり、児童生徒学生は正解であるか否かを評価する主体にはなれない、毎日予定調和的に行われる授業らがその典型です。
BB Coachで行われる探求型、協創型学習は、新学習指導要領においては、「思考力、判断力、表現力等」や「学びに向かう力、人間性等」を発揮し、伸ばすためには望ましい学習、学究的な活動です。

BB Coachは、これまでずいぶんと先回りしてもっとも先進的な活動をしてきました。
何周か遅れて、わが国の学校教育が追い付いてきたと言えるでしょう。

アクティブ・ラーニングは、国は日本語でこう表現しました。
「主体的・対話的で深い学び」です。
少し長くて退屈されるかもしれませんが、その中身を書き写します。

■主体的な学び
学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って、次につなげる「主体的な学び」が実現できるか。
■対話的な学び
子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できるか。
■深い学び
習得・活用・探求という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを元に想像したりすることに向かう「深い学び」が実現できるか。

以上のことから、BB Coachの活動ほど国が推奨する学びとしてふさわしいものはありません。
子どもたち、大人たちが大いに参加してほしいと願っています。
参加された方々には、大きな自信と栄誉とこれからの学習により大きなモチベーションがもたらされることを祈っております。