5社直通

5社直通


2013年3月16日に、東急東横線と東京メトロ副都心線が相互直通運転を開始し、
以前から副都心線と相互直通運転を行っていた東武東上線・西武池袋線、
また、以前から東急東横線と相互直通運転を行っていたみなとみらい線の5社が
相互直通運転を始めました。


相互直通運転で、森林公園(東武東上線)または、飯能(西武池袋線)から、
副都心線・東急東横線を経由し、元町・中華街(みなとみらい線)まで
乗り換えなしで行くことが可能になりました。森林公園(東武東上線)から
元町・中華街(みなとみらい線)まで約88.8qを最短約115分、飯能(西武池袋線)から
元町・中華街(みなとみらい線)約80.7q最短約95分で行くことができます。
また、特急・通勤特急・急行(一部)が、8両編成から10両編成になりました。
そのため、特急・急行の停車駅のホームの全長を10両編成対応にしました。


2013年3月16日の5社(東武東上線・西武池袋線・東京メトロ副都心線・東急東横線・みなとみらい線)
一斉ダイヤ改正により、以下の新しい行先や無くなってしまう行先が誕生しました。
誕生した行先は、みなとみらい線方面(元町・中華街方面)発→
副都心線(渋谷、池袋方面)着だと(2013年3月15日までに副都心線渋谷駅発にあった行先を除く)、
、保谷行き(西武池袋線)、新宿三丁目行き(副都心線)が誕生しました。
直通前からある、渋谷(副都心線)発→東武東上線方面(和光市、森林公園方面)行、
西武池袋方面(小手指、飯能方面)行は今(2013年)もまだ残っていますが、
東武東上線方面、西武池袋方面発→渋谷(副都心線)行は無くなってしまい、
渋谷より前(池袋方面)の駅始発の電車はすべて東急東横線直通となりました。


1964年から東横線と相互直通運転を行っていた東京メトロ日比谷線は、
今回の副都心線直通の計画により、2013年3月15日終電をもって49年間続いてきた
日比谷線との直通運転を終了し、日比谷線の電車がすべて中目黒止まりとなりました。


東急東横線と副都心線が相互直通を始めるにあたって、今まで東急東横線で使用されていた
地上の渋谷駅は、3月15日の終電をもって駅の役目を終了し、3月16日初電から副都心線の
地下の渋谷駅に移動しました。地上の渋谷駅はその後イベント会場として使用され、
その後取り壊されました。その跡地に、JR埼京線のホーム移転が計画されており、
移転する場合2026年に完成予定となっています。また、たくさんビルが建つとか・・・


みなとみらい線・西武池袋線の2社にはある特徴があります。それは、プロ野球チームです。
みなとみらい線(日本大通り)の近くには横浜DeNAベイスターズの本拠地、横浜スタジアム、
西武池袋線(西武球場前)には埼玉西武ライオンズの本拠地、西武ドームがあります。
この球団の本拠地が直通運転により1本でつながりました。2つの鉄道会社は、
この2つの球団を応援し観客を増やすため、5月中旬頃から6月中旬頃まで行っている交流戦では、
お得な乗車券付き観戦チケットを販売しました。
また、西武池袋線では、同じく交流戦の宣伝で、西武6000系に
西武ライオンズVS 横浜DeNAベイスターズの対戦を記念したラッピング車が交流戦開始時間に合わせて
5月28日(火)・5月29日(水)の2日間、快速急行 元町・中華街行きが臨時で運行されました。
他にも、みなとみらい線方面から西武球場前への臨時列車も運行されました。


2014年元旦にそれぞれ臨時時列車が運行され、東武東上線からの「みなと横浜 初日の出号」は、
森林公園発→元町・中華街着(東上線内普通・副都心線内急行・横線内急行での運行)、
東急5050系4000番台での運行で、西武池袋線・西武有楽町線からの「みなと横浜 初日の出号」は、
小手指発→元町・中華街着(西武池袋線・西武有楽町線内準急・副都心線内急行・東横線内特急)、
東京メトロ10000系での運行で、東横線方面からの「サンライズ ヒカリエ号」は、
元町・中華街発→飯能着(東横線内特急・副都心線内急行・西武池袋線・西武有楽町線内準急)で、
東急5050系4000番台(Shibuya Hikarie号)での運行でした。

新しい課題も出てきています。もし人身事故・車両故障などの発生によりダイヤが乱れてしまった場合、
他の路線へ波及する可能性があります。
例えば、東急東横線内で人身事故が発生した場合、
直通しているみなとみらい線、副都心線、東武東上線、西武池袋線の4路線の
運行に影響が出てしまいます。鉄道会社としては、なるべく他の路線へ影響させたくありません、
その際あまり他の路線が影響を受けない方法は折り返し運転・運転打ち切りです。
まず、人身事故の発生した東急東横線への直通運転を中止し、みなとみらい線は、
横浜〜元町・中華街間までの折り返し運転、副都心線は、
渋谷で折り返し運転(東武東上線・西武池袋線も同様)です。
運転打ち切りは、例えば副都心線で元町・中華街行きが東急東横線内人身事故の発生で、
先に進むことが困難になり運転が渋谷・和光市までしか行くことができなくなった場合、
渋谷・和光市で運行を打ち切って、渋谷・和光市止まりにすることです。



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